アメリカとともに戦う国づくりを強力に推し進める安倍政権を、国民の高い支持率が下支えしている。 自衛隊強化と運動への弾圧と分断支配の現状を直視し、平和憲法を掲げた戦後民主主義とは何だったのかを改めて問う。 ①5月31日(水) 共謀罪をはじめ、最近の政治状況とメディア 講師=山口正紀(ジャーナリスト/人権と報道・連絡会世話人) ②6月3日(土) 戦争と基地を拒否する沖縄の声を聞け ──琉球列島・宮古島で進行する「陸自配備計画」の実態 講師=清水早子(宮古平和運動連絡協議会・共同代表/止めよう「自衛隊配備」宮古郡民の会・事務局長) ③7月8日(土) 運動を分断する憎悪表現 ── S 沖縄反基地運動へのヘイトスピーチと差別 講師=前田 朗(東京造形大学教授) 1987年の国鉄分割民営化、それは独占資本と権力が一体となった国家的不当労働行為、国労つぶしだった。総評は解体され、戦闘的な労働組合は少数派に切り縮められた。いまや資本は、投資先に困るほど儲けをためこみ、それでも労働者の健康はおろか生命すら顧みず、搾取を強めている。 際限のない資本の自己増殖運動に歯止めをかけることができるのは、労働者の階級的な闘い以外にありえない。さまざまな闘争から学び、連帯して、闘う労働運動の潮流をつくりだそう。 ①5月20日(土) 韓国サンケン労組日本遠征団は訴える ── 日系企業の横暴は許さない! 報告=韓国サンケン労組 ②6月28日(水) やりがい搾取と働き過ぎの国、労働者はどう闘うか ──電通過労自死事件の取材から 講師=北 健一(ジャーナリスト) ③7月12日(水) フジビ闘争と「スラップ裁判」 ──組合つぶしの偽装倒産は許さない! 講師=中原純子(全労協全国一般東京労組フジビグループ分会) ④8月23日(水) 国鉄分割民営化から30年 ──いまJRで何が起きているか? 講師=小林春彦(元国労千葉地本委員長) 日本人民の歴史・社会認識を確立するには、みずからが歩んできた歴史を、階級的・国際的視野で見つめ直すことが不可欠だ。今回は、日本人と在日朝鮮人による協働の取り組みとして、この課題を追求する。 HOWSは、日本人と在日朝鮮人とが対話し、真実の思考を追究する場としてありたい。多くのみなさんの積極的参加と発言を期待する。 ①8月5日(土) 在日朝鮮人からみた「経済制裁」の10年 ──それが在日朝鮮人社会にもたらしているもの 講師=李 春煕(リ・チュニ)(弁護士) ②8月26日(土) 朝鮮から見た日本の戦争観・植民地認識の問題 ── 朝鮮の「150年の非平和」と日本 講師=愼 蒼宇(シン・チャンウ)(法政大学教員) ③9月9日(土) 関東大震災と朝鮮人虐殺 ── わたしやあなたの住む町で起きたこと 講師=西崎雅夫(「関東大震災朝鮮人虐殺の国家責任を問う会」運営委員) ④9月13日(水) 近代天皇制とイエ ──中野重治『村の家』の孫蔵像を手がかりに 講師=渥美 博(編集者) 世界の人民はいま「未来と目標」を喪失した危機的な状況におかれている。わが国ではとくにその状況がはなはだしい。ロシア十月社会主義革命の勝利から100周年の記念すべき今年、社会主義革命が目指したものそして実現したものを再確認する。 ①5月13日(土) キューバ社会主義との連帯 ── 第8回キューバ連帯アジア太平洋地域会議(フィリピン・マニラ)の報告と映像 同時上映『ドキュメンタリー グアンタナモ 米海軍基地』(30分) 報告= 派遣代表団 助言=富山栄子(国際交流平和フォーラム) ②7月22日(土) 社会主義の教育システム ──キューバ・朝鮮の教育の実像 講師=佐野通夫(こども教育宝仙大学教授) ③9月20日(水) 十月社会主義革命はなにを目指したか ──その教訓を現代にどう活かすか 講師=鎌倉孝夫(埼玉大学名誉教授) 聞き手=山下勇男(社会主義理論研究) われわれは商業マスメディアが流す「国際報道」の奔流のなかで生活している。それらの報道はいずれも帝国主義者たちの視点を人びとに押しつけようとするものである。労働者階級の視点から現代世界を具体的に見ていく。 ①7月29日(土) 多国籍企業 ──利益獲得のために狂奔する資本家たちの思想的背景 講師=金野正晴(自営業) 〔夏季セミナー〕 ②7月30日(日) 国家の破壊はいかに行なわれるか ── シリア、イラクに対するアメリカ帝国主義の介入と増大する難民 講師=富山栄子(国際交流平和フォーラム) 〔夏季セミナー〕 ③8月19日(土) こんにちの世界政治における中国の位置 ──対決ではなく、友好こそが歴史発展の道 講師=久保孝雄(神奈川県日中友好協会名誉顧問 アジアサイエンスパーク協会名誉会長) 文化芸術講座── 革命はいかに準備されたか ふつうの労働者の母親が、息子の闘いを契機に自らも闘いに参加し、やがて労働者階級の母親になり、そしてロシア革命に参加していく…。 ゴーリキーの小説『母』をもとにしたブレヒト劇『母(おふくろ)』を朗読とうたで構成した舞台を今年11月のロシア革命から100年の記念集会(HOWS後期開講講座)で計画。 より理解を深めるため、革命を労働者大衆の事業として描きだす映画『十月』、ゴーリキー原作を映画化した『母』、ブレヒト作『母(おふくろ)』と同じように日本植民地時代に満州地方にあった朝鮮民族居住地・間島での抗日パルチザン闘争のなかで真の朝鮮のオモニ(母)になっていく姿を描いた映画『血の海』を上映・討論する。 ①6月17日(土) ブレヒト『母(おふくろ)』歌と朗読による試みに向けて 問題提起=井野茂雄(文化活動家) ②7月30日(日) 映画『十月』 上映と討論 〔夏季セミナー〕 解説映像+阪上みつ子「十月革命について」 ③9月2日(土) 映画『母』(1926年・ソ連 87分 監督:フセヴォロド・プドフキン) 上映と討論 解説=立野正裕(元明治大学教員) ④9月30日(土) 映画『血の海』(1969年・朝鮮 253分 監督:チェ・イクギュ) 上映と討論 講師=立野正裕(元明治大学教授) 今期は現代アメリカ文学の秀作四編を取り上げる。 大衆におもねることを拒否し、現代人の魂の空白と孤独の根源を誠実に見つめ、作家の良心を貫くことによって、人間の品位を浮かび上がらせる。 (各回とも午後7時から開始) ①5月24日(水) ポール・オースター作『鍵のかかった部屋』(白水ブックス) ②6月7日(水) ウィリアム・サロイヤン作『わが名はアラム』(新潮文庫) ③7月19日(水) ヘミングウェイ作『キリマンジャロの雪』(新潮文庫) ④9月27日(水) カースン・マッカラーズ作『結婚式のメンバー』(新潮文庫) ◆ この人にきく
①5月27日(土) 詩歌と戦争── 白秋と民衆、総力戦への「道」 講師= 中野敏男(東京外国語大学名誉教授) ②7月1日(土) 作品を通して考える朝鮮の歴史 ── 『朝鮮民族の美100点』スライド上映と討論 講師=金 哲央(キム・チョルアン)(国際高麗学会理事、哲学博士) ③7月15日(土) 関谷興仁作品集『悼─集成─』を上梓して ── 加害の歴史はけっして忘却できない 講師=関谷興仁(陶板作家、〈益子〉朝露館館長) ④9月16日(土) 女たちの活動とカレンダーと ── 大震災から6年半が経過して 講師=黒田節子(原発いらない福島の女たち) |