2018年度後期 開講講座 ロシア十月社会主義革命101周年記念集会 11月10日㈯ 18時開場 18時30分開会 講 演=社会主義とは何か── ラテンアメリカの経験に学ぶ 講 師=富山栄子(国際交流平和フォーラム) 参考上映=『チリの闘い』(1975・76・78年 監督=パトリシオ・グスマン チリ・フランス・キューバ) 「第2部 クーデター」(1976年・88分) 会 場=東京・文京区シビックセンタースカイホール(26階) 1、日本のナショナリズムと近現代 ── 梅田正己著『日本ナショナリズムの歴史』(全4巻をテキストに) Ⅲ 「神話史観」の全面展開と軍国主義 Ⅳ 国家主義の復活から自民党改憲草案まで 世話人=渥美 博(編集者)/土松克典(韓国労働運動研究) 現天皇を支持、または好感をもつものが「国民」の7~8割、朝鮮を「脅威」に感じるものが8割に達する状況が出現している。日本ナショナリズム・軍国主義の崩壊を経てなおこうした状況にあるのは、支配階層のたゆみない思想攻撃による。同時にそれは、人民の闘いの不全、敗北をも物語る。 こうした歴史をみずから直視し、検証することなしには、真に人民の未来は切り開けない。 そのための素材として『日本ナショナリズムの歴史』全4巻(高文研刊、2017年10月)をテキストに5月の前期から1年を通じて考えてゆく。 ①12月8日㈯/②1月12日㈯/③2月16日㈯/④3月23日㈯ 後期は各巻を2回ずつの講座で受講生が報告して行ない、全4回とする。第4回目に梅田正己さんにゲストで参加していただく予定。 2、原則に立ち返り、闘う労働運動の再建を! 「第4次産業革命」と称される社会、経済の変容の下で、フリーランスや個人請負など<雇用されない働き方>が広がっている。わずか17パーセントという組織率や年間100件に満たない争議件数に示されるこの国の衰弱した労働運動の、その基礎そのものが掘り崩されつつあるのだ。 いま労働者、労働組合が分断を克服し集団的な力と戦闘性を回復するためには、運動の原則の確認と実践こそが必要だ。 ①2019年1月19日㈯ 国鉄闘争のなかで考えたこと ──国労稚内闘争団とユーズカンパニーの30年 講師=田中 博(元国労稚内闘争団) ビデオ『切り捨てニッポン』(50分)上映 ②2月27日㈬ 労働組合運動は職場闘争を軸に 報告=遠藤常夫(清掃労働組合中央支部委員長 中部全労協事務局長) ③3月27日㈬ 「雇用されない働き方」はバラ色か ──フリーランスの労働問題を考える 講師=北 健一(ジャーナリスト) 3、インターナショナルな思想を培おう! 諸国人民の経験から学ぼう! 支配階級が人民を統治する際の最強の武器であるナショナリズムの克服は、いよいよ急務となっている。HOWSは、創設以来、帝国主義支配に抗して闘う世界の労働者・人民と国境を越えて連帯する思想の形成と実践を、最重要の課題として掲げてきた。それは、とりもなおさず、日本の労働者・人民の闘う主体の確立に通ずる道でもあるからだ。 ①11月10日㈯ ロシア十月社会主義革命101周年記念集会 講演=「社会主義とは何か─ラテンアメリカの経験に学ぶ」 講師=富山栄子(国際交流平和フォーラム) ②11月17日㈯ 朝鮮民主主義人民共和国が目指す社会とその現状 ──8月3日から10日までの訪朝の記録と日本人民の課題 報告=日朝学術教育交流協会・千葉ハッキョの会 合同訪問団 「8日間の映像でみる朝鮮の今」を上映 ③2019年3月9日㈯ 3・8国際婦人デー集会 4、大西巨人『神聖喜劇』を読む ── 光文社文庫版(全五巻)をテキストに アドバイザー=立野正裕(元明治大学教員) 山口直孝(二松学舎大学教員) アジア太平洋戦争中の対馬兵営を舞台に、青年知識人東堂太郎が不条理に抵抗しながら回生していくさまを描いた本作は、20世紀文学の傑作と評価されている。全五巻、文庫本で2,500ページの大作を1年かけて読み、主人公たちがたたかう精神をいかにつちかい、連帯する可能性をはぐくんでいったかを検証し、その今日的意義を探っていく。 (各回とも午後6時45分開始) ①12月5日㈬ 「第一部 絶海の章」── 東堂太郎の虚無主義 報告=伊藤龍哉 (光文社文庫版第一巻) ②2019年1月16日㈬ 「第二部 混沌の章」── 大前田軍曹の「聖戦」批判 報告=斉藤光太郎 (光文社文庫版第一巻) ③2月13日㈬ 「第三部 運命の章」──「安芸」の彼女の諦念 報告=首藤 滋 (光文社文庫版第二巻) ④3月13日㈬ 「第四部 伝承の章」── 村崎一等兵の階級意識 報告=飯島 聡 (光文社文庫版第二巻) このシリーズは、受講生が分担して報告を行ない、1年間を通して行なって いきます。 5、時代と切り結ぶ思想 ①11月24日㈯ 映画『教えられなかった戦争・沖縄編』上映 発言=斉藤光太郎(HOWS受講生) ②2019年1月26日㈯ 明治150年と天皇制 講師=原 武史(放送大学教授) ③2月6日㈬ 「あのとき」の青年と向き合う ── オウム真理教から天皇制の問題へ 報告=伊藤龍哉(HOWS受講生) ④2月23日㈯ 「復興五輪」の宣伝の陰で ── 環境派を利用せよ! 驚愕の収奪作戦 ─ いま、東北地方で起きていること 講師=金野正晴(自営業) ⑤3月20日㈬ マルクス生誕200年 ──『資本論』の生命力を実証する 講師=鎌倉孝夫(埼玉大学名誉教授) 6、世界の短編小説を読む 講師=立野正裕(元明治大学教員) 北欧文学はきびしい北方の風土を反映し、簡潔無比の文体のなかに人間のぎりぎりの生き方を見つめ表現したものが多い。あまたの傑作群からよりすぐり、今期は以下の四作品を読む。 (各回とも午後6時30分開始)。 ①11月14日㈬ イプセン『ヘッダ・ガーブレル』(岩波文庫) ②12月12日㈬ アンデルセン「影法師」 (岩波文庫『アンデルセン童話集』第三巻収録) ③2019年1月23日㈬ ディーネセン『バベットの晩餐会』(ちくま文庫) ④2月20日㈬ ラーゲルクヴィスト『バラバ』(岩波文庫) 7、この人にきく ①12月15日㈯ キューバの女性政策 講師=キューバ大使館書記官:クラウディオ・モンソン パトリシア・フレチージャ ②2019年1月30日㈬ 第四次安倍内閣の改憲攻撃とどう闘うか ── 改憲発議、天皇制、自衛隊 われわれの闘いを展望する 講師=内田雅敏(弁護士/戦争をさせない1000人委員会事務局長) ③3月2日㈯ 朝鮮半島問題と日本の朝鮮植民地支配責任 講師=纐纈 厚(明治大学特任教授) ④3月16日㈯ ミンダナオ島におけるカニバリズム ── 旧日本軍兵士による住民・戦友人肉食事件 講師=佐々木辰夫(アジア近現代史研究) |