2022年度後期 開講講座  11月5日㈯ 13時30分~(開場13時)

ロシア十月社会主義革命105周年記念集会
会場=東京・全水道会館4階大会議室

34日㈯   2023年国際婦人デー東京集会

1.いま労働者・労働組合が起ちあがるために

 
わたしたちの生活を直撃する物価高騰、ウクライナ事態を口実とした「台湾危機」のでっち上げ、憲法改悪の危機、朝鮮学校差別をはじめとする人権無視、排外主義の横行……。労働者、労働組合が声をあげ行動することが今こそ求められている。闘う仲間から学ぼう! ともに声をあげよう!
①12月10日(土) 労働組合・労働者の反戦闘争
 ──労組反戦行動実行委員会の活動から
 講師=須田光照(全国一般全国協議会東京東部労組書記長)
    庄子正紀(全国一般・全労働者組合書記次長)
②1月28日(土) 『プラットフォームビジネス
 ──「自由な働き方」の罠』上映と討論
 講師=土屋トカチ(ビデオ制作者、本作監督)
③3月11日(土)朝・日友好の青年運動をいかに進めていく か──神奈川県での取り組みから
 
講師=髙井一聴(自治体労働者)

日本近現代と朝鮮・中国関係を考える
 ──わたしたちはどこで方向を見誤ったのか?
 日本近現代は、ふたつのおおきなインパクトを経てきた。1868年の明治維新と1945年の敗戦である。そこに共通するのは、天皇を頂点に戴く「脱亜入欧」「富国強兵」の帝国主義路線であり、戦後はこれに日米安保体制が加わってこんにちにいたっている。この〈天皇制〉と〈西洋=文明vs東洋=野蛮〉の融合した日本イデオロギーは、為政者ばかりかわたしたち「主権者」の頭脳をも侵蝕して、いま中国・朝鮮(韓国もふくむ)へのヘイト(憎悪)としてふたたび立ち現われている。「おくれたヨーロッパとすすんだアジア」(レーニン、1913年)が指摘した階級的な観方こそ、いまわたしたちが獲得しなければならないものだ。このシリーズで、日本と中国・朝鮮、アジア諸国人民の友好・連帯のありかを探ろう!
①11月6日(日) 〈フィールドワーク〉千葉ハッキョへ行こう!──第7回日朝教育交流研究会参観
②12月17日(土)中国・日本・朝鮮の近代化路線を考える
──ウエスタン・インパクトにどのように対応したか?

 講師=    銀(朝鮮大学校朝鮮問題研究センター顧問)
1月21日(土)継続する植民地主義ということ
─東アジアの近代について何を問題にしなければならないか?
 講師=中野敏男(元東京外国語大学教員)
④2月18日(土)在日女性として生きて
──これからの朝・日女性の連帯運動

 講師=金    順(在日本朝鮮民主女性同盟中央本部 国際部)

西側帝国主義による国際法秩序の解体

 (全4回:前期1回、後期3回)
 
ソ連「崩壊」後、歯止めのなくなったアメリカを中心とする西側帝国主義諸国はユーゴスラヴィア、アフガニスタン、イラク、リビア、シリアと侵略戦争を繰り返し、国際法秩序の完全な解体を進めた。現在のウクライナ事態をまねいた最大の要因もここにある。日本もまた西側帝国主義の一員であり、わたしたちはあらためてこのことを想起する責任があるのではないか。
 講師=富山栄子(国際交流平和フォーラム)
12月13日(火) 中東ならびに北アフリカ
 ─アフガニスタン・イラク・リビア・シリア・イエメンなど
②1月31日(火) ラテンアメリカ・カリブ海諸国

③3月14日(火) ウクライナからインド太平洋戦略へ
 ──グローバル化する米軍事戦略


4.中国共産党第20回大会と現代世界
 ──中国社会主義の実像を探る 
 「長征」とは中国紅軍の壮絶な大遠征であった。「社会主義現代化強国」「共同富裕」という、いま「新たな長征」をめざして中国共産党は第20回党大会をむかえる。米国バイデン政権による中国包囲網と対中敵視政策のなかで焦点化した台湾海峡危機を第1講で、第2講では六四天安門事件にはじまる中国報道への歪みを剔抉、第3講で中国の革命と建設において重要な役割を果たした革命第一世代の周恩来の足跡からその精神と思想を探る。
①11月16日(土) 台湾海峡危機とはなにか
 ──党大会後の中国と現代世界
 講師=岡田 充(ジャーナリスト

②2月11日(土)日本における中国報道の神話
 ──天安門から香港、チベット、ウイグル
 
講師=朱    榮(東洋学園大学教授)
3月18日(土) 周恩来の生涯と思想
 ──中国の革命と建設における周恩来の足跡から考える
 講師=村田忠禧(横浜国立大学名誉教授


5.日中全面戦争へ向かう時流に抗して
― 中野重治の評論・小説から考える

 
3回の講座が扱う時期は1935年から1937年の間、それは中野重治が「転向」後ふたたび書いていくことを決意してから、内務省警保局による執筆禁止の措置を受けるまでの丸3年にあたる。当時は小説と批評の領域でも論理的なものをこきおろす勢力が伸張し闊歩しつつあった。転向作家は信念の喪失からの立ち直りを信念の充満に求めたが「信念」の中身を考えることはしなかった。そうした日中全面戦争へ向かう時流に抗し「わけのわかるものを私はかかげる」とした中野重治の実践に我々が学ぶことは今日いよいよ緊要である。 ※講座第12回の亀甲括弧内の中野重治の評論は、報告テーマを理解する助けとして選びました。事前に読んでご参加ください。コピーを希望の方はHOWS事務局へお問い合わせください。実費にてお分けいたします。
①11月23日(水・休) 反論理主義とのたたかい
──横光利一、小林秀雄への批判を手掛かりに
「文藝統制の問題について」、「ある日の感想」、「閏二月二十九日」、「文学における新官僚主義」〕  
 報告=杉山雄大(
HOWS受講生)
1123日(水・休)は13時開始となります。
②1月14日(土) 転向作家の立ち直りとは
──島木健作への批判を中心に
〔「戦うことと避けて通ることと」、「『白衣作業』ノート」、「探求の不徹底─『生活の探求』を読む」、「島木健作氏に答え」〕
 報告=伊藤龍哉(HOWS受講生)
③2月25日(土) 
小説「汽車の罐焚き」を読む

  報告=田代ゆき(HOWS受講生)

.日本の短編小説を読む
 (開始は第1回は午後1時、その他の回は午後6時30分)
 ラフカディオ・ハーン=小泉八雲の世界に見る日本的なるものと西洋的なるもの。ハーン=八雲は生涯を通じて世界の漂泊者であった。その行路はギリシア、アイルランド、フランス、アメリカ、西インド諸島、そして日本へと及ぶ。同時にかれは近代と近代以前との過渡期を生きた作家であり、地理的にも精神的にも「相剋」と「断絶」と「普遍」の相のもとに世界を見ようとした作家である。
 21世紀、世界の「相剋」と「断絶」がいっそう激化しつつあるわれわれの時代に、かつて一人の漂泊者の精神が見いだそうとした人間にとっての「普遍的なるもの」、それを改めて掘り起こし、検証し直してみることはけっして無意味ではないはずである。テクストとして『小泉八雲集』(新潮文庫)を使用する。
 講師=立野正裕(明治大学元教員)
①11月12日(土) 第1回「耳なし芳一のはなし」
 ※1112日㈯は午後1時開始となります。
②12月21日(水) 第2回「雪おんな」「青柳のはなし」
③1月18日(水)  第3回「日本人の微笑」「赤い婚礼」
④2月15日(水)  第4回「悪因縁」

7.この人にきく
①11月16日(水) 沖縄への自衛隊配備から50年
──日・米の対中国軍事戦略と沖縄、尖閣・「台湾有事」

 講師=伊波洋一(参議院議員、会派 沖縄の風
②11月19日(土)改憲情勢のなかでの運動の課題を考える
──なぜ緊急事態条項「加憲」は危険なのか
 講師=清水雅彦(日本体育大学教授・憲法学
1月25日(水) 日本政府のエネルギー政策
──原発再稼働、汚染水海洋放出

 講師=山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表
④3月25日(土) 
ソ連邦倒壊から30
──社会主義諸制度の解体を経て資本主義ロシアへ 
講師=山下勇男(社会主義理論研究